先日(3月4日〜7日)SXSWedu(三年目)カンファレンスが開催されたのでEducation Technology関係のメディアではそれに関する記事が色々と出ていました。共通して見られたいくつかのことが整理されていた、こちらの記事を見て思ったことがあったのでまとめてみます。「A wish list for education technology」(gigaom)
この記事では筆者の考える教育テクノロジーの世界において「今回のSXSWeduでそこまで議論されていなかったけれども引き続き意識していくべきと考える論点」が4つ挙げられています。(筆者は「自分が知っている限りでは議論がそこまでされていなかった気がするけど、もしかしたらされていたのかもしれない」という但し書きも書いています。何しろ会場は広い)
①Digital equity:業界は盛り上がっていますが、まだまだ教育テクノロジーへのアクセスがある人とない人の間の格差問題を忘れるべきでないという点「 the potential for technology to exacerbate the gap between kids inricherand poorer communities」
③The Four C's:注目されているSTEM(Science, Technology, Engineering, Math)が大切なのも分かるけどよりソフトスキルである4つのCも重要じゃない?と筆者はコメントしています。その4つのCはCREATIVITY、COLLABORATION、COMMUNITY、CRITICAL THINKING。関連するスタートアップとしてScoot&DoodleやMakerspacesやClass Dojoなどを挙げていますが、もっとスポットライトが当たってもいいのでは、という見方
④More teacher involvement:これは他のブログでも良く見かけた指摘です。業界として盛り上がっているのでventure capitalやスタートアップなどの参加者がワイワイとしているのはいいけれども、実際に使う側の学校関係者(先生のみならず)の存在感があまり感じられなかった、という指摘。教師出身の教育学部の学生がたまにビジネス関係者が多く参加しているスタートアップ系のカンファレンスで違和感を感じる、という声も学部内ではたまに聞く事があります。ビジネス側で盛り上がっているのはいいですが、K-12を対象にしているツールを開発しているベンチャーは特に現場の先生達を初めとするユーザー層を巻き込みながら(formative evaluationを含め)つくりあげ&広めていくのがやはり理想だな、と感じることが最近特に多いです。
ちなみに、上記の4つのC、別にテクノロジーの有無に関わらず、とても大事なことだと思います。自分が日本出身だからかもしれませんが個人的にはSTEM教育よりももっと興味のある分野にあたります。(とはいえクリエイティビティとProgrammingは密接な関係があるのでSTEMと4Cは完全には切り離せないのですが)
こういうのを見ると改めて学校の先生とはとても素晴らしい職業なのだな、と思います。ちなみにHunter氏が大学院で講演してくれた時に著書にサインをいただき、少しだけお話しました。日本への愛がが深く、とても素敵な大柄な先生でした。
この記事では筆者の考える教育テクノロジーの世界において「今回のSXSWeduでそこまで議論されていなかったけれども引き続き意識していくべきと考える論点」が4つ挙げられています。(筆者は「自分が知っている限りでは議論がそこまでされていなかった気がするけど、もしかしたらされていたのかもしれない」という但し書きも書いています。何しろ会場は広い)
①Digital equity:業界は盛り上がっていますが、まだまだ教育テクノロジーへのアクセスがある人とない人の間の格差問題を忘れるべきでないという点「 the potential for technology to exacerbate the gap between kids in
②Digital report cards for students:ヘルスケア・医療業界における電子カルテとの対比をしながらこのポテンシャルについて筆者は前向きなようです
③The Four C's:注目されているSTEM(Science, Technology, Engineering, Math)が大切なのも分かるけどよりソフトスキルである4つのCも重要じゃない?と筆者はコメントしています。その4つのCはCREATIVITY、COLLABORATION、COMMUNITY、CRITICAL THINKING。関連するスタートアップとしてScoot&DoodleやMakerspacesやClass Dojoなどを挙げていますが、もっとスポットライトが当たってもいいのでは、という見方
④More teacher involvement:これは他のブログでも良く見かけた指摘です。業界として盛り上がっているのでventure capitalやスタートアップなどの参加者がワイワイとしているのはいいけれども、実際に使う側の学校関係者(先生のみならず)の存在感があまり感じられなかった、という指摘。教師出身の教育学部の学生がたまにビジネス関係者が多く参加しているスタートアップ系のカンファレンスで違和感を感じる、という声も学部内ではたまに聞く事があります。ビジネス側で盛り上がっているのはいいですが、K-12を対象にしているツールを開発しているベンチャーは特に現場の先生達を初めとするユーザー層を巻き込みながら(formative evaluationを含め)つくりあげ&広めていくのがやはり理想だな、と感じることが最近特に多いです。
ちなみに、上記の4つのC、別にテクノロジーの有無に関わらず、とても大事なことだと思います。自分が日本出身だからかもしれませんが個人的にはSTEM教育よりももっと興味のある分野にあたります。(とはいえクリエイティビティとProgrammingは密接な関係があるのでSTEMと4Cは完全には切り離せないのですが)
その一つのCommunityは一見Collaborationと似ていますが個人的には「全体としての利益を意識して課題解決策を見出す力」という風に勝手に解釈しています。
その4つのスキルに関わっている小学校4年生向けの素晴らしいカリキュラムについて授業で学ぶ機会があったので以下共有します。「World Peace Game」という取り組みで1978年に最初のバージョンが導入されたものの様ですが、今後このような取り組みはますます重要になってくると感じます。
その4つのスキルに関わっている小学校4年生向けの素晴らしいカリキュラムについて授業で学ぶ機会があったので以下共有します。「World Peace Game」という取り組みで1978年に最初のバージョンが導入されたものの様ですが、今後このような取り組みはますます重要になってくると感じます。
以下の8分プロモーションビデオで一体どういう風に展開するのかがよく分かります。
世界のあらゆる課題が一層複雑になり、ステークホルダーとのネゴシエーションを通じて「世界全体としての平和&幸せ」を皆で目指すことが求められている社会にはばたいていく今の子ども達にとって素晴らしい疑似体験を通じた学びの機会だなぁ、と思いました。当初4つのC(スキル)の習得を意識して設計された訳でないとしても少なからずこれらのスキルを養成することに貢献するはず、という気がします。
この手法で子ども達に教えているJohn HunterのTEDも見ました。最初の7分ほどは彼の教育者としての信念、彼にとっての恩師達や両親に対する気持ちについての内容です。その後このWorld Peace Gameについての考え方、そこでの彼の教師としての役割や考え方、具体的な事例などの内容です。
上記のYouTubeを見た後でしたが、違う側面から知るWorld Peace Gameの内容に感動しました。
こういうのを見ると改めて学校の先生とはとても素晴らしい職業なのだな、と思います。ちなみにHunter氏が大学院で講演してくれた時に著書にサインをいただき、少しだけお話しました。日本への愛がが深く、とても素敵な大柄な先生でした。