サマーダボス、国際競争力ランキング

サマーダボスの時期

先週は毎年恒例のサマーダボス@天津が行われていた週でした。社内(休職中のグロービス)のメール(掘さんがセッションの一つのモデレータをされていた)や常連メンバーの一人である石倉先生のブログ、実際に参加している友人のFBへの書き込みを通じて断片的に情報を得ていましたが、ようやくゆっくりWEFのウェブサイトを見る時間ができました。

ある一定の地位と名声?と認知度の高さがある人が多く集まる「メンバー制クラブ」みたいなイメージがあるダボス会議ですが、そこで話されていること、テーマになっていることは世の中の大きな流れや方向性を感じ取るのに有益だと感じます。

そこで誰が登壇しているか、何のテーマが注目されているかをさらりと見るだけでも面白いので興味がある人はオススメです。石倉先生が短いビデオ版を紹介されていました。

個人的には
・Future of Education
・Talent for 21st Century
・Future of Human Capital
らへんが専門分野系でしょうか。

金融業界や中国経済のこととか気になるテーマは他にもいっぱいありました。

国際競争力ランキングの年次推移を見てみる

そんなWEFが毎年発表する国際競争力ランキング。スイスのIMDが毎年発表するものと並んで注目されますが、top 10とその選ばれた理由がブログにアップされていました。元のレポートはこちら

こういうランキングの存在には色々な意見があると思いますが、個人的には時系列の変化とその背景ロジックを知るのが好きです。IMDのものは5月末に発表されていましたが、そのときはロシアを除くBRICs諸国がランキングを前年比で落とし、オーストラリア+インドネシアがランキングをそれぞれ5、6づつ落とし、UAEが28位から16位に躍進していたことが印象的でした。(日本は27位、前年比マイナス1位)

今回のWEFレポートで日本はトップ10内にとどまることができたようでしたが、日本の従来の強みについて讃えていただいている後に気になるフレーズがありました。
「we observe a downward assessment of labor market efficiency (from 13th two years ago to 20th place this year)」
労働人口縮小トレンド不可避の国としてこれは由々しき問題です・・
全体のランキングを見ていると大きな変化はそこまで目立たないもののカタールやサウジ、UAEなどは存在感出している気がします。

それにしてもトップ10の顔ぶれと前年からの変化(小さい変化ではありますが)を見ていると先日の共和党大会で元国務長官のライス氏が言っていた
''when a nation loses a control of its finances, it will eventually lose its destiny.''
を思い出してしまいました。(トップ10に限らずフランスなども・・・)

国際競争力ランキングの年次推移

2012−2013ランキングトップ10カ国 (カッコ内は昨年)

1. (1) Switzerland
2. (2) Singapore
3. (4) Finland
4. (3) Sweden
5. (7) The Netherlands 
6. (6) Germany
7. (5) United States
8. (10) United Kingdom
9. (11) Hong Kong
10. (9) Japan