【TED】How economic inequality harms societies

TED Global 2011の
「Richard Wilkinson: How economic inequality harms societies」

リチャード・ウィルキンソン、経済格差でGoogleサーチしてみると
様々なブログにいくと思うので内容は省略。テーマはある地域内の経済格差
(国であれ州であれ)が大きければ大きいほどその地域は不健康で不幸せに
なる傾向がある、という主張。色々と彼の主張に対しては議論があるようだけれども、
一説として知っておいて面白い話だな、と感じる内容。

特に面白いと思ったのは平等度合いが比較的高い北欧諸国と日本に関するコメント。
北欧諸国と日本は「平等」に辿り着くまでの道のりが異なる、道のりがどうであれ
不平等度合いが低いことが重要との主張をサポートする背景を簡単に説明している箇所有り。
(詳細:北欧は所得の格差は日本に比べ大きい→再配分の仕組みの存在→格差縮小、
  一方日本はもともとの所得の格差がそこまで大きくない→再配分の仕組みを担う
税率も低い→結果として他先進国に格差が低い=北欧諸国と似たポジションという説明)

この説明は若干単純化されすぎでは?と思ったり、近年少しづつ拡大している
日本国内の格差の影響はどうなるんだろう?と思ったり・・同じ地域内の他者との
比較の結果が健康や幸せに影響を与えるという彼の主張・・IT技術の進歩やネットの
普及度合いの関係性(他者の情報がより入手しやすくなって自分との比較が可能に
なるから)はあるのかな?などと追加で気になる点がモヤモヤと出て来る、
頭の体操のきっかけになるTEDだと感じました。

イギリスの教授で有名な共著に
(2010年に邦訳が出ています「平等社会