在外選挙制度、やや時代錯誤な作業

この間の選挙には参加できなかった私・・「在外選挙制度」というものをケネディスクールの友人に教えてもらい (在留届とは別にしなくてはいけない!)ボストン総領事館に行ってきました。

在留届(「今ここに住んでいますよー」の届出。海外でクーデターやテロ、自然災害等の緊急事態が発生したときに安否確認などをする際に使われる。)はインターネットで簡単にできたのに。

なんと在外選挙人登録申請はなかなか面倒だった
  1. パスポートを持ってボストンの総領事館
  2. (そもそも日本で転出届けを出していることが必要これをしていなかった人はここで追加プロセス発生リスク)
  3. 海外での居住期間が3ヶ月以上じゃないといけない、というルールがあったみたいだけど今は3ヶ月未満でも大丈夫になったらしい。が!今の居住地を証明する書類が必要。ケネディスクールの友人にそう言われていたので税金関係の書類や保険関連の書類で宛先が今の居住地になっているものを持って行ってたら却下されてしまった・・今住んでいるところの契約書のコピーなどでないとダメとか。結果帰宅後にそのコピーをスキャンし、メールで送付、しかもそのあと電話で「メール送りましたのでご確認してください」と伝えるという手間のかけよう・・・(でもあとで外務省のページを見ていると引越してから3ヶ月以上経っていてかつ在留届を既に出していたら大丈夫なはずなのに。・・・やれやれ)
  4. そして↑は自分のせいだとしてもボストンの総領事館の中でやらないといけない作業があまりにもアナログ・・・
    a: 申請書の1枚を手書き(ここまでは許せる)
    b: 在外選挙人登録証が送付される際の郵送時に使われる封筒の宛先(自分の住所)を手書き(申請書類から自動作成できないのかね・・)
    c: そして在外選挙人登録証の送付先として自分が最後に登録していた選挙区の事務局の住所をイエローページみたいなところからぺらぺらと探して、それも封筒の宛先に手書き(イエローページみたいなものを触ったことがそもそも10年以上振りな気がする・・)
  5. 登録証は2−3ヶ月後に自分の住居に郵送されてくるらしいのだけれど、そもそもハードコピーで手元にもらう必要はあるのかしら?その郵送料、その「証書」を作成する人や印刷プロセスに関わるコスト・・・それってたいした金額じゃないかもしれないけど「なくそう」という考え方にはならないのかな。それとも私の知らない超重要な理由が上記のアナログプロセスに存在しているのだろうか・・・・
それにしてもこの申請に最低限2−3ヶ月かかるというこの事実(これが理由で前回の投票に参加できなかった海外在住友人達の多かったこと)これ、なんかちょっと不便すぎる気がするのですが・・・。

人のmobilityが増して同じ場所に長期間住まいを構えずに活動拠点を変える人も増えて来ているわけだし、ちょっとどうにかならないものか。2−3ヶ月後に同じところに住んでいるかどうかギリギリな人だっていると思うのに。



そして極めつけが登録手続きの最後に渡される「在外選挙人名簿登録をされたみなさまへ」という紙。

「登録先の市区町村選挙管理委員会から在外選挙人証が届きましたら、通常当館おり郵便にて送付いたしておりますが、郵送途上における書類の紛失等の事故に関しては責任を追いかねますのでご了承ください。」

え??

アメリカのボストンに住んでいる私はまだいいとしてこんなプロセスだったら他の途上国に住んでいる日本人とかはどうなるの?やっぱりデジタルにしたほうが良いのでは・・