ZocDoc使ってみました(NYで健康チェック)

留学生として海外にいるのと、働き人として海外にいるのとの違い。ビザや家探しに加えて税金や医療関係(病院探し/保険に対する知識吸収)についても自分で手探りで学んでいかなくてはいけないというところ。

今回はその医療関係の冒険の話について

この国では学校という守られた場所を卒業すると「everything is on your own(全て自分でどうにかしてください)」という世界に放り投げられます。

誰かが次のステップはこちらですよ、と教えてくれる訳でもなく、国民レベルで全員が加入しなくてはいけないものがあるわけでもないアメリカ(オバマケア絡みで今後は保険無加入の人はPenaltyを支払う必要が出てきますが)。若干の不安を抱きつつも2013年夏〜今の組織で正社員になる2014年6月まで私は様々な仕事/雇用形態を行ったり来たりしていたのもあって、医療保険無しの生活をしていました。(途中数ヶ月間AIUの海外旅行保険に入ったり、職が不安定だった時は父の扶養のお世話になったりしていたこともあります)

日本で生まれ育ち、ずっとなんらかの形の健康保険証が自分の手元にあった生活からすると奇妙な感覚。余程のことがない限りこの国ではお医者さんにかからないほうがいい、と思っていたので(目薬一つ、大学院の保険が適応されていても$90ドル近い金額を払ったことでトラウマになりかけたのもある)ニューヨークでは病気をしないように、怪我をしないようにと意識していました。

そして正社員生活が半年を超え色々と落ち着いて来たので、会社の仕組みを通じて医療保険に加入しているし(追加のオプション費用を払って歯科&眼科もカバーする内容のもの)と・・健康診断を受けようと思い立ちました。

異国の地で病院に行くのは冒険いっぱい。そもそもどこの病院/クリニックに行けばいいのか、どういう感じで行けばいいのか全然分からないので下準備に少しモタモタしながら、眼科&歯科&婦人科の定期検診にデビューしました。

ZocDocのアカウント作成

まず、民間企業が提供している医療保険がゴマンとあるアメリカ。とりあえず自分が加入している保険の適用内の医者を探すことが出発点。有名なスタートアップである(2007年創業)ZocDocの評判を聞いていたので、私もそれを使ってみることにしました。


無料でアカウント作成。そこで自分が入っている医療保険会社と該当保険を選択し、自分の個人情報などを入力します。無数にある保険会社&医療保険から自分のものを見つけるのが実は結構大変で・・・

その後自分が行きたい専門医を検索します。その種類の多さ&英単語の難しさにここでも目がチカチカ。Dentist(歯科)や Pediatricians(小児科)など聞いた事あるものもあればProsthodontistsやEndocrinologistsなど人生初めて聞く専門分野もずらり。

zocdoc.com より
レストラン検索で良く使用しているYelpのように、それぞれの専門科医(と保険対象外かどうか)を地図(自宅の近く、職場の近くなどですぐ検索できるようになっている)とレビュー評価を元に検索することができるのがZocDoc。

一度医療保険情報や自分の個人情報を入力すれば、一つ目のお医者さんの予約、二つ目、三つ目、クリック一つで簡単にポンポンとできちゃいます。なんだかオンラインショッピングをしているような気分にもなるくらい。時間と日時を決めて、住所を確認して、Confirmation emailもちゃんと予約当日前日に来るし。とても気軽に診察予約ができるのでとてもらくちんでした。

実際に訪問した時の日本の病院/クリニックとの違い、支払いプロセスとの違いなどはまた別の時にまとめようと思いますが、例えば歯科の場合、全ての作業一つ一つで金額が決まっていて、細かいフォントでびっしり書いてある価格一覧表だけで三ページもありました。またお医者さん訪問時にはお金を払わないで、後日請求が来るなど、国が違うだけで勝手が全然違うな、と思いました。歯科においては一番最初にミニレントゲン撮影があって、それを先生がじっくり分析した後に実際の歯を診てくれるというプロセスや、歯科医が検査した後に隣の部屋の歯科衛生士の先生に診てもらう流れ作業を体験したり・・なかなか学びの多いdoctor visitとなりました。とりあえず定期検診が終わってひと安心。

全てのお医者さんに行った時、一番はじめに「アメリカでお医者さんに行くのは今回が初めてなのです」とおのぼりさんアピールしておきました。皆看護師さんを含め優しかった・・

ちなみに日本に住民票を残しておいて国民健康保険に加入し続けている人は後で海外での医療を一部負担してくれるみたいです(医療費の全額を一時的に自己負担する必要はありそうですが)