世界の各大都市の住みやすさ比較データ

同僚が共有してくれた面白いサイト teleport.org。どんどんリモートワークの選択肢を持つ人が増えている今の時代において、こういうツールはありがたい。多国籍チームで物事を進めているスタートアップの経営者にもおそらく参考になるのではないか、と思われる定量的情報のまとめ。

自分が今住んでいるニューヨーク

さて、ニューヨークに関するデータはどうだったか。
New York City itself is an international center for numerous industries including finance, theater, television, film, arts, and technology. It is also home to an astonishing 37% of foreign-born residents. Costs are high, but so are the energy levels and ambitious spirit. Whether you're visiting or planning to move, the "Big Apple" has something to offer for everyone. https://teleport.org/cities/new-york/
結果は自分の実感値とかなり近いもので、スコアが低い(1-10のスケールにおいて1)のは住居環境の悪さ(そこそこのサイズのアパートの月額家賃は3100ドル)や全体的な生活費の高さ。

 一方でカルチャー・娯楽、ビジネス自由度、ベンチャーキャピタル・スタートアップ環境は抜群。ヘルスケアが高いのはなかなか意外でしたが、確かに費用は高いけれど、先端技術の導入や医者の質が高いという印象。

Life quality score - New York

では、自分が住んでいた街、東京はどうだろう。

東京

Tokyo is one of the most vibrant and modern cities in the world. It provides a wide range of opportunities from recreational activities to job offers, and is therefore an appealing choice for people looking for a change. When it comes to food, you are spoiled with choices: there are more restaurants than you could visit in your lifetime. It is also a relatively green city, as 3.6% of Tokyo is covered by parks and forests, and, despite its size, it is still among the safest cities in the world. https://teleport.org/cities/tokyo/
ここも自分の実感値と大きく変わらない。job offerがそこまで日本語を話さない人に開かれているかはわからないものの、全体的に色々なスコアは高い。

低いのはベンチャーキャピタルの4、経済の4、生活費の3。確かに交通費とか光熱費とかは安くない。ニューヨークと同じように「そこそこのサイズのアパート」で検索した月額家賃は1400ドル。泣ける・・とはいえ平均賃金もその分ドル換算するとかなり安いので、まあそういうものなのかとも思わされる。例えばUXデザイナーのmedian年収は4万ドル。ニューヨークだと7.8万ドル。

Life quality score - Tokyo

シアトル

Seattle, Washington, is among the top cities with a free business environment. According to our city rankings, this is a good place to live with high ratings in startups, venture capital and healthcare. https://teleport.org/cities/seattle/
アメリカでニューヨーク以外のとこに万が一引っ越すとしたらこの街以外は多分ないんじゃないかと思っているシアトル。ここも住居環境があまりよくないけれど、ニューヨークよりは相当まし。そこそこアパートの月額家賃は2100ドル。UXデザイナーの給料は8.2万ドル。

他にも友達が住んでいるロンドンやシンガポールやパリなどをちょこちょこ確認してみたりした。これとは別のこういうツールもあるし、興味深い情報は色々なところで色々な形で存在する。

自分が求めているもの全てをそろえている唯一の街なんて存在しない。人生のところどころで、その時々で重要なことは何かというものを軸に、場所を決めていく。

でも、そんな贅沢がきく期間も長い人生でそこまで多くはないはずという現実もある。

色々あるけれど、とりあえず今はこの街にいるという選択肢が存在していることに感謝をし、1日を丁寧に過ごしていく、それだけが確実性のある話。

Photo by Louis Hansel on Unsplash


自分は1年後、3年後、10年後どこで生活しているのだろう。

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