【日本でのイベント】David Perkins教授と佐藤学教授@GHLP

このイベントは一人でも多くの日本人に勧めたい!心からそう思うので
課題・読み物でパツパツですが書きます!!
毎回このブログで【日本でのイベント】として紹介するものは自分が日本にいたら
絶対行っていた、と思うものばかりですが、今回は本当に本当に行きたかった・・
と思うものです。

■東京大学グローバルヘルス・リーダーシップ・プログラム特別シンポジウム
 学習イノベーションの未来〜David Perkins氏と佐藤学氏を迎えて〜
■2013年5月12日(日)13時〜16時
詳細リンク&登録リンク

イベントの詳細は上記リンク先に任せるとして、
私はこのPerkins教授と佐藤先生についての私個人の想いを簡単に書きます。

まず、Perkins教授ですが、上記サイトの紹介文にもあるように
ハーバード教育学大学院(HGSE)の教授です。(HGSE上のリンク
もっと詳しいプロフィールや彼の発行物一覧、履歴書がのっています)
彼の専門というタブを開くと
・Cognitive Development 
・Intelligence
・International Education(これは知らなかった)
・Learning
・Psychology
・Reform Issues(学び方に対する既存の捉え方をreformする〜という文脈だと

 理解しています)
とあります。

実際彼の書いた文章を読む機会が何度もありました。それらは「人の学び」
という根本的で奥が深いテーマについて書かれているもので、テーマとしては
複雑なはずなのですが非常に分かりやすい、読みやすい内容のものでした。
だから多くの教授が課題図書/記事として授業でアサインするのだと
個人的には理解しています。

彼は教鞭をとっているわけではなく、Perkins教授といえばProject Zero(PZ)
研究に集中されている(又はその内容を世界に発信している人)というイメージ
を多くの学生は持っているのでは、と推測します。
Project Zeroについて過去のエントリーはこちら)PZとは教育分野における
最先端研究をしている&現場と研究の橋渡しにも力をいれているメディアラボの
HGSEバージョン<教育特化>的な研究部隊のようなところです、
従来型の「教育学」に比べると「型破り」的なアプローチの研究内容が多く
教育学という従来の概念をチャレンジする、または今まで誰もしたことが
なかったようなアイディアの統合作業を行う、そしてそのアイディアが
実際に世間で使われ、何かを「より良く」することを強く意識している、
そういう印象を持っている組織だったりします。
私が授業などを通じてこの留学生活中に関わることがあり、その中でも自分の
お気に入りとなった教授達トップ3のうちの二人はこのPZ所属の教授です。
(Group LearningのWilson教授、Cognitive ScienceのGrotzer教授。)

Project Zeroの活動は残念なことにHGSE本体とのつながりが一見薄く
(今年の春学期から一つ開講されたクラスPerspectives on Leraningがあるので
段々と溝を埋めようとしているのかもしれませんが=関連エントリー
その上Perkins教授はHGSE学生に向けてクラスを教えているわけでもないので
他のProject Zeroの教授達よりも遠い存在として捉えられているのでは、と
推測します。(もしかするとHGSEの教授と知らない人がクラスメートに
いてもおかしくない、かも、と)

なぜ私が知っているかというと①課題として読む記事で「なるほど!うまく
まとめてある!」とか「そうそう!」と思う部分だらけだった読み物はPerkins教授が
絡んでいるものが多かったから、ということと、②彼とWilson教授が継続的に
取り組んでいるProject Zero内のプロジェクトLILAに秋学期私が関わっていたから、
です。(過去のLILAについてのブログはこちら

ちょうど今日Diamondハーバード・ビジネス・レビューのツイートで
流れて来た「ハワード・ガードナー教授」も同じHGSEの教授、Project Zero
所属の教授だけれども、二人の人間がまとっている雰囲気は全然違います・・・
LILAで同じ小グループ内で会話をする機会があったPerkins教授は
私がイメージとして抱いていた「the教授」そのもの。ちょっと近寄りがたい
怖い先生・・・本当はそんなことはないのだろうけれども、
他のHGSE教授に比べると1vs1で話すのに勇気が必要で、話した後も緊張が
続く、そんな感じの方でした。(といっても2日間のカンファレンスで一緒の
時間を過ごしただけですが)

この紹介文にあるTeaching for Understandingというフレームワーク、通称
TfUですが、今習っているTina Grotzerのクラスでの学びの大きな1つでもあります。
直接習ったことはないけれども考え方にとてもinspireされるHGSE内の教授の
一人である(他はもちろんガードナー教授を含む)Perkins教授がいつの間にか日本に
行く事になっていてwow!!、このイベントへの私の興奮の原因の最初の一つです。


そして次が佐藤先生。
この話は私が大好きで、今学期のプロジェクトの一つにも関わりある
レッジョ・エミリアアプローチにも関わって来て、それに関してはまだブログに
何も書けていないのでかなり割愛してしまいますが、以下が簡単なストーリーです。

・2011年の春〜夏にワタリウム美術館にレッジョエミリア展がやってきました
 「驚くべき学びの世界展 北イタリア レッジョ・エミリアの
  世界最高水準のクリエイティブな教育実践 The Wonder of Learning」
・ワタリウム美術館美術館がアトリエリスタ養成講座コースを開講してくれました
・私、参加しました
書籍「驚くべき学びの世界」をもちろん買いました
(本当は元祖教科書的なものはこれだったということはこちらに来てから知りました
 「子どもたちの100の言葉ーレッジョ・エミリアの幼児教育」
 ちなみにPZのメンバーが関わって10年?かけて研究したレッジョエミリアに
 関する書籍が今年6月に発行予定と聞いています、Wilson教授が関わっている★)
・そこでレッジョアプローチをいち早く日本で紹介した佐藤学先生の存在を知りました
・また全6回あった「子ども教育研究会」のセミナーにも参加しました(詳細
 ■第一回 谷川俊太郎さんと佐藤学先生
 ■第二回 津守真先生と佐藤学先生
 ・・・
 今思うともっとしっかりメモを取っていればと思うのですが、当時はとにかく
 自分にとって未知の世界ばかりで参加すること自体が自分にとってのスタート地点
 でした・・・今行ったらもっと深く学べただろうにと思います。
・↑ここで佐藤先生という方のまとわる雰囲気を感じるとることができました

以上、こういうことで佐藤先生も自分の興味・ワクワクの世界からすると
同じくど真ん中であったりするわけです。



かなりマニアックな興奮エントリーとなってしまいましたが
もし「人と学び」「創造力」などに興味がある人はヒットすると
思います〜。あぁ羨ましい・・・・。

ちなみに上記アトリエリスタ養成コースでおじゃまする機会のあった
「まちの保育園」という素晴らしい空間は昨年六本木にもオープンしたようです。

レッジョの話を始めてしまうとMITのScratchとのこと(過去エントリー)や
上田先生のSchool3.0のことや子供の発達、環境デザイン、五感の活用など・・
キリがないのでここらへんで。

誰かこのイベントに行く人、感想やtakeawayを教えてほしい・・・
当日ハッシュタグはあるのだろうか。なんとなくなさそうな予感、涙。