先日、自分が運営に関わっているJWNというコミュニティのイベントに、ブロードウェイ俳優で大活躍されている由水南さんに来ていただいた。
JWNは、
- ニューヨークで働いている"日本人"(日本語を話す)女性にとって
- 世代・業界横断で相互にゆるく繋がったり、
- 共通項を持つ(日本・日本文化・日本語を身近に感じている+ニューヨークで働いている・学んでいる)メンバーが集まるコミュニティとしてホッとする、または視野が広がるきっかけとなる場所になれば、
誰でも参加することはできるけれども、別に公に宣伝しているわけではないので、参加している・MLにいる人の紹介で少しづつ知っている人が増えて・・、というように過去5年弱の間に成長してきている。途中ニューヨークを離れたり、米国を離れたりする人や、MLにはいるけれどイベントには参加したことない人など含めいつの間にか200人以上の「ニューヨーク(または、そこにいる人)となんらかの縁のある日本人女性のコミュニティ」になっている。(以前のエントリー:JWN(日本人女性)仲間 in NY)
そんなJWNのメンバーの1人が紹介してくれたことがきっかけでご縁があった南さん。(Forbes Japanの記事:周囲に埋没するな。日本人女優がブロードウェイで成功した理由)(ご自身のwebsite)
日本生まれ・日本育ちのご自身が、有色人種・non native English speakerの女性が活躍することが難しいと言われているブロードウェイで夢を実現するに至った道のりを通じて学んだことをJWNのメンバーに共有いただくためのワークショップを実施していただいた。
ベースにしていただいたのは、南さんがご自身のライフプロジェクトとして何年も続けたられている YUプロジェクトで行われているワークのごく一部。
このYUプロジェクトは
"より多くの方がご自身の“無限大”の可能性を体感するきっかけをつくり、ポジティブなエネルギーが繋がる喜びの風を社会全体に吹かせたい" - https://www.yu-project.org/より
という南さんのご本人の強い気持ちが込められている素敵な取り組みだ。
instagramやyoutubeでも発信をされている南さんは、打ち合わせの時から眩しいほどの明るい前向きなオーラを輝かせていて、一緒にいるだけで、とても前向きな気持ちにさせられる、人を惹きつける力を持った方だった。
Photo by Gradienta on Unsplash |
そんな南さんのセッションで一番印象に残ったのは、どんなに元気で明るく底知れずのパワーがある人でも、いや、むしろ、そうだからこそ、その裏には多大の努力や、立ち止まった経験や、自分のやり方を振り返り意識的に変えらざるを得なかったという強烈な自己体験があるのだ、ということだった。
だからこその南さんの言葉の説得力だと感じた。何が話されてたかというより、誰がどういうストーリーの文脈で話しているかの大切さ。
「暗い時こそ意識して上を見る」
「前例がないということを限度にしているのは自分」
「限度だと自分が思っているのを受け入れるのは自分の選択である」
「自分の心の声に静かに耳を傾けることの大切さ」
「頭で考える前に動く」
「いきなりすごいことをするのではなく、毎日の積み上げから」
「慣れた領域(コンフォートゾーン)から踏み出す」
「ちょっと『うっ』となることをすることを一歩でも、半歩でも、0.01歩でもする」
88度目のオーディションでようやく初めての役を手に入れることができた、というご経験の話をされていたときに、ご自身は合格に至る道のりを「87回体験することができた学びの積み重ね」と捉えていたけれども、人によっては「87回連続の失敗体験」捉える人もいるんだと知った、とおっしゃっていた。そのとき参加者の1人が「捉え方によって事実が変わる」というフレーズをzoomのチャットで書かれていた。
この捉え方の違いはどこからくるのだろうか。
当日私は、南さんという方の生き方や考え方に触れながら、最近同僚に教えてもらって自分がはまっている「心理的資本(Psychological Capital - PsyCap (サイキャップと読む)」という概念のことを考えていた。南さんは意識的な心のケアと勇気ある行動の積み重ねでご自身の心理的資本を開拓し蓄えてきたんだろうな、と。
心理的資本(PsyCap) |
心理的資本についてはまた別の機会に。
「こういう人って素敵だな」と思わされる人との出会いに今回も感謝。
関連エントリー: