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11月, 2014の投稿を表示しています

キャリアをデザインする際の3つのアプローチ

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あなたにとって「できること」「したいこと」「やるべきこと」の交わるところは何でしょう、というフレームワーク。

最近この中心部分へ近づいていく道のりは色々あるんだ、と考えることが増えてきました。色々な人の人生のストーリーに触れることが増え、自分の中で整理して、この中心部分への行き方には大きく3つのパターンがあるのではないかなぁ、というように。



一つ目のパターンは「できること」が突き抜けていたり、自分という個人を差別化できる何かが分かっている人の道のり。社会の中でそれを活かして自己表現したり、存在意義を感じる場所というものが比較的分かりやすい分野にいる人達。社会への提供価値が外からも分かりやすいので、他者からもポジティブフィードバックを受けやすく、それがループとなり「したいこと」と「できること」が重なって行く。(なので自分が得意だったとしてもそれが特に好きでない場合はこのケースに当てはまらない)
その過程で周りからの期待や自分で設定していくアウトプットに対するゴールが高まっていき、次第に「(自分が社会に対して)なすべきこと」が確立されていく・・・自分の周りでこのパターンに当てはまる人はアーティストやプログラマーのような方々。特定分野のコンサルタントや物書きといった方々もそんなイメージ。おそらく大企業の中でもこういう人が、特に専門職を中心にいるのではないでしょうか。

自分からすると「そんな『何か(尖ったスキル)』を持っている人は羨ましいな」といったところなのですが。

別のパターンは「やるべきこと」と「したいこと」の重なりが出発点に走り出す人達のストーリー。営利/非営利を問わず起業している人達や国際開発・福祉・ボランティアなどに突き進んでいる人達を想定。政治家や医者を目指す人の中にも一定数いるはずのこのグループ。心が揺さぶられる何らかの原体験や、自分のアイデンティティに関わる何かに対する当事者意識が高まっていく状態が出発点になっている場合も多いという印象を持っています。

必ずしもその人の有する「できること」が最初から十分にあるわけでなくても、この道を歩みながら、(時に走りながら)、失敗からも実践からも学び、強くなり、3つの輪っかが重なる部分が大きく育っていっているような、そんなイメージ。
このパターンに当てはまらない自分からすると、これも「そんな『何か(圧倒的な強い思い)…

超人気のポッドキャスト番組「Serial」

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Irresitable、Addictive、Sensational・・・そんな形容詞と共に説明されることが最近多い、Serialというポッドキャストがアツいです。This American Lifeというラジオ番組から初めてスピンオフされたこちらの番組。
10月の開始以降毎週木曜に新しいエピソードが更新されるのですが今週はThanksgivingが木曜に重なっていたため、更新休憩。ファンがその事態に嘆くくらい、ソーシャルメディア上でプチブームとなりつつあるこちらの番組を聴き始めました。

私はもともとPodcastはニュースを聞くくらいにしか使っていなかった人間で、そもそも20分弱のTEDトークでさえも最初から最後まで全部聴けないことの多い人間なので、一エピソードが30-60分も続く番組に耳を傾け続けることはできるのだろうか、とちょっと懐疑的だったところもあります。

でもあまりにも多くの同僚がハマっているのを見て、連休である今日、なんとなく聞き始めてみることにしたのです。

Serialは1999年に実際に起きた殺人事件を題材にした推理もの。iTunesのPodcastで無料ダウンロードすることもできますし、専用のホームページserialpodcast.orgからダウンロードすることができるものです。専用ホームページは実はコンテンツ満載なので(後述)そちらを見ることもおススメですが、私みたいに最初はiTunesから入って行った人のほうが多いのではと感じます。

ちなみに11月19日付のThe Guardian誌ではiTune史上最速で500万ダウンロードを記録した番組と書かれ、少し前までNetflixなどで話題になっていた「Breaking Bad」よりも中毒性が高いという記事がThe Independent誌に掲載されるなど過去1.5ヶ月の間でもメディアでの取り上げられる頻度が高まっている印象です。Twitterで「Serial Podcast」と検索して出てくるつぶやきの数々からも英語圏内での注目度の高さを垣間みることができます。

また、この番組が「第二シーズンが見たかったら寄付を!」という1週間限定クラウドファンディングの呼びかけをしていたようなのですが、その結果十分な支援が集まったようで第二シーズンも無事期待できるようです(下図)。



私は以前の「海外ドラマ@N…

ファーガソン (Ferguson)の事件が今までと同じようで違うとこ

ファーガソン事件再び ファーガソンの事件の判決結果後のデモの話でやや騒々しいThanksgiving週末前のマンハッタン。職場から離れているので直接見てはいないけれど、タイムズスクエア付近でもデモ行進が起きていたとのこと。数日前にオハイオ州で12歳の黒人の子が警官に撃たれて亡くなったこともあったので、この流れは連休中も続きそうな予感・・(参考:日本語の記事だとこちら「ファーガソンの白人警官、大陪審は不起訴 黒人少年マイケル・ブラウンさん射殺事件 抗議デモ再燃か」The Huffington Postより)

仕事でのピークだった2ヶ月強がようやく終わりに近づき、少し世の中で起きていることに目を向けるゆとりが出き始めた矢先のこの騒ぎ。少し改めて整理してみようと思います。

ちなみに「銃」に関する話がニュースのヘッドラインを飾ることはアメリカではしょっちゅうありますが、同じ「銃」の話でも、2012年の12月に起きたコネチカット州の小学校での乱射事件後と今回は論点が異なります。あの頃も全米中で「銃」に関する議論が行われていましたが、当時は主にアメリカ国内の話/銃規制に関する政治的な話がメインでした。それが今回はいつのまにか世界中から注目されるような別の論点を抱えている事件に発展してしまっている印象です。(過去エントリ-:「乱射事件から考える3つのこと」

最初は人種問題だったはず ファーガソンの事件が起きたのは今から3ヶ月程前。武器を持っていなかった黒人の男性を白人の警官が射殺したという事件でした。

そこから容易に想像がつくように当初から焦点になってたのは「黒人vs白人」「(武装していた)警官vs(銃を持っていなかった)市民」「(警官が相手を射殺したことの)正当性の有無」「実際にその場で何が起きていたのか(正義)」といったことでした。

2012年に似たような事件がフロリダで起きたのですが(そのとき撃った人は警官ではなく、近所のボランティア警備員的な立場の人)そのときも全体的に同じような切り口で議論が繰り広げられていました。(17歳の黒人高校生を射殺した白人男性は結局その後釈放[参考])

ちなみにこの記事には、2010年から2012年の間に警官に射殺された15-19歳の黒人:白人比率は21:1であるというデータが紹介されています。似たような話は色々なところで見ることができ、…

Practical Wisdom、フロネシス、ポジティブ心理学

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心理学と経済学の専門家のバリー・シュワルツ教授。先日、TEDスピーカーとしても有名な彼が会社のイベントで「Practical Wisdom」というタイトルのスピーチをしてくれました。そこで出て来たテーマを整理してみようと久々のブログ執筆。
シュワルツ教授って? 彼は2004年に出版した「The Paradox of Choice: Why More Is Less」(Wikipedia記事)で有名な方で、同タイトルのTEDスピーチは690万ビューを記録。著書の邦訳は「なぜ選ぶたびに後悔するのかー『選択の自由』の落とし穴」▷2012年に「新装版 なぜ選ぶ度に後悔するのか オプション過剰時代の賢い選択術」で、日本でも彼の本やトークを聞いたことがあるのではないかな、と思います。
"All of this choice has two effects, two negative effects on people. One effect, paradoxically, is that it produces paralysis, rather than liberation. With so many options to choose from, people find it very difficult to choose at all." - TED Talkより "The second effect is that even if we manage to overcome the paralysis and make a choice, we end up less satisfied with the result of the choice than we would be if we had fewer options to choose from." - TED Talkより 選択肢が増えれば増えるほど、それに付随して生じるマイナスの影響が無視できなくなるーそんな彼のメッセージは就職/転職&恋愛/結婚/出産のタイミングに関して選択肢を多く持つようになった先進国に住んでる多くの同世代にとって共感する内容が多く含まれているものなのではないかと思います。

そんなシュワルツ教授ですが、近年は「選択」についてよりも「Wis…

NYで今しているお仕事

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今でもたまに「あれ?今何しているんだっけ?Quipperだっけ?」と聞かれることがあったりしますが、実は今は違う会社で働いていたりします。(Quipperは社員さん達のFB Postとかはしっかり追っていますが★)

そうだ、あまり何をしているか整理したことが無かったな、と思い、別の日にFacebookで投稿したことを改めてこちらでも。

NYで一体何の仕事をしているの? - そう日本の友達に聞かれることが多いのですが、AcumenというNPOで働いています。寄付を募り、集まったお金をまとめて、貧困問題に取り組んでいる社会起業家達が率いる事業会社に7-10年といった長期の視点で投資&サポートを行っているファンドです。アプローチ自体は一般的にインパクト投資と呼ばれてます。
私はグロービス時代の経験や教育学部時代の経験を踏まえ、そこでリーダー育成/起業家支援の「場」づくりに関わるお仕事をしています
2001年にこの組織を立ち上げたのが現CEOのジャクリーン。新卒時代大手金融機関に務めていた彼女が途上国での様々な経験と試行錯誤を重ねた結果生まれたのがAcumenでした。
彼女はAcumenの投資先の各国(インド、パキスタン、西&東アフリカ諸国、ラテンアメリカ)を頻繁に訪問し、「ジャクリーンからの手紙」をHuffington Postへ掲載しています。いつも英語ONLYですが、今回は働きながらボランティアをしてくださっている東京チャプターの下田さんがそのお手紙を翻訳してくださいました。こちら(リンクは東京チャプターのページです)
「投資」というアプローチが注目されやすい「インパクト投資」セクターですが、私達は社内でよくDignity(尊厳)という単語を使います。
Acumenホームページ(90人ちょっとの組織です、設立2001年、拠点はNY、ロンドン、ナイロビ、ムンバイ、デリ、カラチ、アクラ、ボゴタ、SF)
ジャクリーンのHuffingtonPostでの連載
ジャクリーンの著書「ブルーセーター」(邦訳が英治出版からでています
英治出版さんが「ブルーセーター」を邦訳してくださったときのAcumenサイトでの記事
もっと具体的に言うと、
・社会のchange agentsとなる/なりたいと思っている人(所属不問、年齢不問、経験不問)に無料のハイブリッド型MOOCを設計&提供しています=コー…